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[映画004]FEAR ITSELF:サクリファイス/獣医 [映画]

★★★☆☆
TVシリーズ「FEAR ITSELF:サクリファイス/獣医」DVD
2008年/アメリカ/各40分
製作:ジョナサン・ハチェット、アダム・ゴールドワーム、ベン・ブラウニング、ピーター・ブロック
特殊効果:KNBエフェクツグループ
音楽:サージ・タンキアン


FEAR ITSELF SPECIAL DVD BOX Vol.Ⅱ

FEAR ITSELF SPECIAL DVD BOX Vol.Ⅱ

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD




第四弾「サクリファイス/獣医」

今まで観た中ではこの巻が一番好きかな。
つっても今までのシリーズに混じってたら
イマイチなんだけど。
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★★★★☆
「サクリファイス」
監督:ブレック・アイズナー
脚本:ミック・ギャリス

ジェフリー・ピアース(ポイント)
レイチェル・マイナー(チェルシー)
マーセア・モンロー(ヴァージニア)
ジェシー・プレモンス(レモン)
スティーブン・マーティンス(ディエゴ)
ミッシェル・モリニュー(タラ)
------------------------------------------------
ロメロの「クレイジーズ」をリメイクしたブレック・アイズナー監督。
脚本はこのシリーズのクリエイター、ミック・ギャリス。

これは今まで観た中では一番良かった。
画面もきれいだし、筋運びもスムーズだし、雰囲気もある。
他の作品と比べるとストレスなく観れた。
役者陣も説得力あるし、面白かったな。

クレイジーズのリメイク、そういや観るの忘れてたな。
早く観たくなりました。
そういや、この人「ニューヨーク1997」のリメイクもやるって
話だったけど、どうやら頓挫したようで…残念。


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★★★☆☆
「獣医」
監督:アーネスト・ディッカーソン
脚本:マックス・ランディス

ウェンデル・ピアース(ウィルバー)
カイリン・シー(ミケイラ)
ポーラ・ジャイ・パーカー(パティ)
ジョージ・ブザ(クレイン)
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「デーモン・ナイト」のアーネスト・ディッカーソン監督。
最近は「ウォーキングデッド」や「デクスター」
「バーンノーティス」等ドラマの監督を多くこなしている様子。

前回の「Vの伝染」は
最強につまらなかったことで印象に残ってます(笑)。

今回のは、最近ドラマを撮ってるだけあって
どこかコメディドラマ調で
ドラマで観たら面白そうなお話でした。
黒人のホラーってなんか独特で
ちょっと「おもちゃ箱」的な感じがあって面白い。
そういうのをふまえてみるとより面白いんじゃないかな。

脚本はジョン・ランディスの息子、マックス・ランディス。
これもこの作品みるにあたっての重要ポイントかも(笑)。

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[映画003]FEAR ITSELF:交霊/メモリー [映画]

★★★☆☆
TVシリーズ「FEAR ITSELF:交霊/メモリー」DVD
2008年/アメリカ/各40分
製作:ジョナサン・ハチェット、アダム・ゴールドワーム、ベン・ブラウニング、ピーター・ブロック
特殊効果:KNBエフェクツグループ
音楽:サージ・タンキアン


FEAR ITSELF SPECIAL DVD BOX Vol.Ⅰ

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第三弾「交霊/メモリー」
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★★★☆☆
「交霊」
監督:ロブ・シュミット
脚本:ジョー・ガンゲミ

アナ・ケンドリック(シェルビー)
ジェシカ・パーカー・ケネディ(ベッカ)
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「クライモリ」のロブ・シュミット監督。
前回「13」の「妻の死の価値」は面白かったなぁ。

またまた主演女優さん、観たことある顔だと思ったら
「スコット・ピルグリム」でいい味出してた
主人公の妹役の人。

美少女+オカルトの人気の根強い組み合わせのお話。
(私はあんまり興味ないけど)
ありきたりなストーリーで先は読めるんだけど
丁寧につくってあるので面白く観れます。

それにしても君たちには恐怖心というものがないのか?

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★★★☆☆
「メモリー」
監督:ルパート・ウェインライト
脚本:ショーン・フッド

アーロン・スタンフォード(スティーブ)
カミーユ・グアティ(カレン)
エリック・バルフォー(マキシマム)
------------------------------------------------
カーペンターのリメイク「ザ・フォッグ」、
「スティグマータ 聖痕」のルパート・ウェインライト監督。

ドラマ「ヘイヴン-謎の潜む町-」のデューク役でお馴染み…
かどうかはわからんけど、
我が家では今最も熱い俳優として人気を博している
エリック・バルフォー。
ゴツすぎる肩幅に小さい顔、
うさんくさい整った顔立ちにストリートな身のこなし。
どこかアンバランスで目が離せない魅力のある俳優。
「24」にも出てるらしいね。
今作には1920年代のゴロツキ役で出演してます。

主演はアーロン・スタンフォード。
ヒルズハブアイズの若旦那!
全然イメージ違うので気づかなかった。
さらにX-MENのパイロもこの人なんだと。
3つとも全然イメージ違ってて驚き。
ヒルズハブアイズは最高だったけど
今作ではなんか冴えない。

エリック・バルフォーに注目しすぎて
作品自体の印象がもやもやしてるんだけど
凝った演出でまあまあ良かったのかな。
ゼルダ役の女優さんには妖艶さを感じなかった。
歌もなんか芝居臭くって。
そこは残念でした。
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[映画002]FEAR ITSELF:マンイーター/疑惑 [映画]

★★★☆☆
TVシリーズ「FEAR ITSELF:マンイーター/疑惑」DVD
2008年/アメリカ/各40分
製作:ジョナサン・ハチェット、アダム・ゴールドワーム、ベン・ブラウニング、ピーター・ブロック
特殊効果:KNBエフェクツグループ
音楽:サージ・タンキアン


FEAR ITSELF SPECIAL DVD BOX Vol.Ⅰ

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第二弾「マンイーター/疑惑」

第二弾はシリーズ当初から常連の
スチュアート・ゴードンとジョン・ランディス。
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★★★☆☆
「マンイーター」
監督:スチュアート・ゴードン
脚本:リチャード・チェズマー&ジョナサン・シャーチ

エリザベス・モス(バナーマン)
スティーブン・R・ハート(メラー)
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「ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり」
「ロボ・ジョックス」「フロム・ビヨンド」などの
スチュアート・ゴードン監督。

この主演女優も観たことあるなあと思ったら
3話くらいまで観たドラマ「マッドメン」で
割とメインキャラクターっぽい
新入社員の女の子をやっていた人だった。
イメージ全然違うので驚くが、
どちらでも妙な熱に浮かされたような目つきが
意味深で印象的な人だった。

シリーズのゴードン監督作では一番良かったけど、
主人公がホラーおたくって設定、たいして必要ない気が。
ホラーおたくじゃなくても新人警官ってだけで
人肉食いの殺人犯に興味示すのに充分だと思います。
ラストもせっかくだったらそれに絡めて
粋な感じに仕上げてほしかったな。

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★★☆☆☆
「疑惑」
監督:ジョン・ランディス
脚本:ビクター・サルバ

マギー・ローソン(サマンサ)
ジェイムス・ロディ(カルロス)
------------------------------------------------
「狼男アメリカン」「サボテン・ブラザーズ」、
「スリラー」のPVでもおなじみのジョン・ランディス監督。

「マスターズ〜」の「ディアウーマン」、
「サーティーン」の「言葉なき隣人」と、
ランディスらしい滑稽さが発揮されていて
なかなか面白かったんだけど
今回のこれはもうひたすら眠かった。
オチも「そっちかい!」と思わせはするものの
今ひとつ笑えもしないし腑にも落ちない。


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[映画001]FEAR ITSELF:二人の男/Xデイ [映画]

★★★☆☆
TVシリーズ「FEAR ITSELF:二人の男/Xデイ」DVD
2008年/アメリカ/各40分
製作:ジョナサン・ハチェット、アダム・ゴールドワーム、ベン・ブラウニング、ピーター・ブロック
特殊効果:KNBエフェクツグループ
音楽:サージ・タンキアン


FEAR ITSELF SPECIAL DVD BOX Vol.Ⅰ

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ホラー映画界の名だたる監督たちによる
各話40分のオムニバスTVシリーズとして
ホラーファンを歓喜させた「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズ。

第二弾(日本では「13サーティーン」シリーズとしてDVD発売)
までやったのはいいが、
その後製作のShowtimeが降りてしまう。
えー残念!どうなるの?と思ったら、
すぐにLIONSGATEが資金提供に名乗りを上げ
NBCで放映することになった。

それがこの「フィアー・イットセルフ」シリーズ。
今回のは知らない監督も多いので
見本市としても楽しめるかも。わくわく。
ちなみに音楽はシステム・オブ・ア・ダウンのサージ・タンキアン。

第一弾「二人の男/Xデイ」
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★★★☆☆
「二人の男」
監督:ロニー・ユー
脚本:ダニエル・カナフ

クリフトン・コリンズJr(ブラディガン)
コリン・ファーガソン(デニス)
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「フレディvsジェイソン」「ケミカル51」
「チャイルド・プレイ4/チャッキーの花嫁」など
(全て未見)のロニー・ユー監督。

主演のコリン・ファーガソンは
本編は見てないけど予告でよく見る「ユーリカ」の人、
クリフトン・コリンズJrは
途中で観るのやめたドラマ「THE EVENT」のトーマス役の人だった。

手堅い演出で、面白い。
先は読めてしまうのだけど
人物の描き分けもうまくて、
納得できる仕上がりでした。

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★★☆☆☆
「Xデイ」
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:スティーブ・ナイルズ

ブリアナ・エヴィガン(ヘレン)
ニアル・マッター(エディ)
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「ソウ2」〜「ソウ4」のダーレン・リン・バウズマン監督。
脚本は「30デイズ・ナイト」のスティーブ・ナイルズ。

出た、ガチャガチャ撮り。
ゾンビものでこれ出たら駄作スメルが濃密化するんだよなあ。
女の子もホラーヒロインとして魅力的だし、話をもっと練り込めば
ラッキーマッキーみたいなヘンな感じになって面白かったのに。
それにしてもエディ、神出鬼没すぎるぞ!

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[映画019]トゥルー・グリット [映画]

[映画019]トゥルー・グリット
★★☆☆☆
映画「トゥルー・グリット」DVD
公式サイト
http://www.truegrit.jp/
2010年/アメリカ/110分
監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
製作:スコット・ルーディン/イーサン・コーエン/ジョエル・コーエン
原作:チャールズ・ポーティス
脚本:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
編集:ロデリック・ジェインズ(ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン)

ジェフ・ブリッジス(コグバーン)
マット・デイモン(ラビーフ)
ジョシュ・ブローリン(チェイニー)
バリー・ペッパー(ネッド)
ヘイリー・スタインフェルド(マティ・ロス)
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雇い人のチェイニーに卑怯なやり口で父親を殺された14歳の少女マティ。
法の及ばないインディアン居留地へ逃げ込んだチェイニーに
なんとしても父殺しの裁きを受けさせる為、
自堕落だが評判の腕を持つベテランの保安官のコグバーンを雇う。
同じく別の事件でチェイニーを追うテキサスレンジャーのラビーフも加わり、
少女と二人の男の犯人追跡の旅が始まる。
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これ、地味にコーエン兄弟の最高傑作じゃないすか?

コーエン兄弟の映画って、言ってることは好きで共感できるんだけど、オフビートな感じがちょっと好みに合わないっていうか、なんつうか、だからそれなりに観てはみるんだけど、どうもしっくりこない感じだった。

スピルバーグが製作総指揮に加わってるからかしら?その熱さとウェット感が適度な感じにプラスされて、すごくわかりやすくなってる感じ。まとまりがあるっていうのかなぁ。「ノーカントリー」でアカデミー賞とったものの、やっぱり一部のものだった感じが否めないコーエン兄弟の映画が一挙に大衆化…とまでは行かなかったみたいだけど、少なくとも裾野は広がったんじゃないか。

とはいえ、相変わらず根底に流れるテーマには執拗にこだわっているようで。
この人の映画ではいつも、思い通りにならない人生や、それを思い通りになると信じる人々の滑稽さなんかが描かれているけども、今回も主人公の少女にそれが強烈に投影されてました。

14歳にして一家の仕切り屋、老練な商売人相手にも互角以上の取引をやってのけてしまう怖いもの知らずの少女。正義の裁きを断固として求めるのだけど、なかなか思い通りにはいかない。たくさんの代償を支払うはめになるんだなあ。

「クレイジーハート」に引き続き、この手の役をやらせたら今ピカ一のジェフ・ブリッジス、主役の女の子ももちろんすごいけど、マット・デイモンとジェフ・ブリッジスの役がハマった。この二人の立ち位置って、これまでのコーエン兄弟の映画でもおなじみのヤツだと思うんだけど、やっぱ華のある俳優さんがやると違うもんだ。マット・デイモンはこういう役が似合う。もっとやって欲しいな(こんな役で主役はないだろうけど…笑)。
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[映画019]ブラックスワン [映画]

[映画029]ブラック・スワン
★★★★★
映画「ブラック・スワン」Tジョイ博多
公式サイト

2010年/アメリカ/108分
監督:ダーレン・アロノフスキー
撮影:マシュー・リバティーク
編集:アンドリュー・ワイスブラム

ナタリー・ポートマン(ニナ)
ヴァンサン・カッセル(トマス)
ミラ・キュニス(リリー)
バーバラ・ハーシー(エリカ:ニナの母)
ウィノナ・ライダー(ベス)
ベンジャミン・ミルピエ(デビット)
セニア・ソロ(ヴェロニカ)
------------------------------------------------
ニューヨーク・シティ・バレエ団のバレニーナ・ニナは、
新作「白鳥の湖」のプリマドンナに大抜擢される。
しかし優等生タイプのニナにとって“白鳥”はともかく、
悪の分身である“黒鳥”に変身することは大きな課題だ。
初めての大役を担う重圧、なかなか黒鳥役をつかめない焦燥感から、
精神的に追い詰められていくニナ。
さらにニナとは正反対で、“黒鳥”役にぴったりの
官能的なバレリーナ・リリーが代役に立ったことで、
役を奪われる恐怖にも襲われる。
ニナの精神バランスがますます崩壊する中、
初日は刻々と近づいてくる…。
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レスラーもそうだったけど、
感情表現の満ち引きに関する演出が
非常に上手いなあと思う。
ありがちなスリラーになりそうなところを
繊細な人物造形で格調高いドラマに仕上げておいて
神々しいまでのカタルシスで幕を引く。

こういうナイーブな描き方好きですー。
普通の映画だったら観客込みの納得ずくで
提示されるキャラクター付けを
軽やかにかわして、最終的に尊敬できる
(共感できる)人物像に仕上げていく。
レスラーにしろ、ブラックスワンにしろ
この人の映画はあくまでも人間の見方が優しくて
ぐっときますね。

レクイエム・フォー・ドリーム見ようかな。
以前確か友人の倉林さんが好きだって言ってて
ずっと気になってたんだけど
「π(パイ)」がピンとこなかったんで
未だに観てない。
ファウンテンとかも観てみよう。
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[映画029]アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜 [映画]

★★★★★
映画「アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜」ユナイテッドシネマキャナルシティ13
公式サイト
2009年/アメリカ/81分
監督:サーシャ・ガヴァシ
撮影:クリス・ソース
編集:ジェフ・レンフロー、アンドリュー・ディックラー

スティーヴ・“リップス”・クドロー(アンヴィル/ギター&ボーカル)
ロブ・ライナー(アンヴィル/ドラム)

ラーズ・ウルリッヒ(メタリカ)
レミー(モーターヘッド)
スラッシュ(ガンズ&ローゼズ)
トム・アラヤ(スレイヤー)
スコット・イアン(アンスラックス)
------------------------------------------------

「夢は追い続けるべきだ」

成功したものの口から出ると
真実味を帯びて聞こえるこの言葉も、
そうでないものが口にすると
途端に失笑の的になる。

今年は「その男、ヴァンダム」や「レスラー」みたいな
負け犬映画が続々と公開されて、
昔っから異常に負け犬話が大好物な私は
大興奮の年だった。
さらにこの映画の登場!
だけど、彼らを負け犬と呼ぶのは
ちょっと躊躇してしまう。
リップスの「夢は追い続けるべきだ」という言葉には
異様な説得力があるから。

もう50代、自慢の長髪を頂いた頭も薄くなって、
声に張りもなくなっている。
単純労働に従事しながら
一円にもならないバンドを延々と続ける男たち。
なにをやってもうまく行かない。
どっからどう見ても負け犬なのに
「絶対に成功する」という信念には揺らぎがない。

こんなに長い間、信念を貫き続ける事は
常人には出来ない。
リップスの人間性のなせる業だ。

意思が尋常じゃなく強い、とかいったことだけでなく、
周りの心を動かす人間的説得力みたいなものを持っている。
たった80分、スクリーンを通して観ていただけで
どうしょうもなくリップスが好きになるんだから
まわりにいる人はどんだけだろう。
繊細で理知的にも見えるロブが
いつまでもこんなことを続けているのも、
奥さんやお姉さんが支え続けるのも、
リップスのため、というよりは
リップスの持つ説得力に我知らず突き動かされてるに違いない。

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[映画023]マーターズ [映画]

★★★★★
映画「マーターズ」シネテリエ天神
公式サイト
2007年/フランス・カナダ合作/100分
監督・脚本:パスカル・ロジェ
音楽:アレックス・コルテス、ウィリー・コルテス
撮影:ステファーヌ・マルタン、ナタリー・モリアフコ=ヴィゾツキー
編集:セバスティアン・プランジェール
特殊メイク:ブノワ・レスタン

モルジャーナ・アラウィ(アンナ)
ミレーヌ・ジャンパノイ(リュシー)
カトリーヌ・ベジャン(マドモゼワル)
イザベル・シャス(あの女)
ジェシー・ファン(リュシー:少女時代)
エリカ・スコット(アンナ:少女時代)
エミリー・ミスクジャン
パトリシア・テューレーン
ジュリエット・ゴスラン
ザヴィエ・ドーラン
マイク・シュート
ガエル・コーエン
アニエ・パスカル

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休館して成人向け映画館になる
「シネテリエ天神」最後の上映作品のひとつ。

不快だ不快だと聞いてたので
正直観に行きたくなかった。
だって、紹介記事に出てくる映画の名前が
「ファニーゲーム」だの「パッション」だの
「ギニーピッグ」だの「ホステル」だの「食人族」だよ!
でも、なんとなく今後も語り草になりそうな映画になる予感がした。
「シネテリエ」も最後だしね。行っとくか。

で、実際、強烈な映画だった。
ホラーが苦手な人はやめたほうがいいと思うし、
ホラーが好きでも、不快な思いをしたくない人にはお勧めしないな。
正直「人に勧めたら人格疑われる!」と本気で思ったのは初めて。

ただ、この映画はいわゆる悪趣味ホラーとはちょっと違ってて、
「想像を絶する、熾烈極まりない、極限の苦痛」というコピーや
「監督は加虐趣味の変態」的な感想から連想されるような
強烈なゴア描写に関しては、実はそれほどでもない。
むしろそこらへんの描写に対する節度を頑なに守っているフシがある。
私はホラー好きの割にゴア描写は苦手で、
そういう場面では目をそらしてしまうんだけど、
この映画は「あっそろそろ目をつぶったほうがよさそう…」
って段階にくると、カメラがスッと逃げるんだよね。
「これ以上はいらない」っていう監督の意志を感じるというか。
性的な虐待描写がないのもそう。
こういうのにつきもののエロを彷彿とさせる描写は皆無に近い。

むしろ精神的にくる映画。
第三者による肉体的な暴力よりも、常に内へ内へと向かってくる痛み。
観てるとそれだけで、身体ごとくたくたになってしまう感じ。
映画が終わって太陽の光を浴びたとき、
ようやく現実を取り戻したような気がしたけど、
それでもなんだか足元が重くて、
「・・・なんか服でも見に行きたい!おいしいもの食べたい!
私の日常、戻ってきて!」と心から思った。

ところで、この映画は前半と後半で印象が全然違います。
まあ、後半がこの映画のキモのようだし、
語られるのも主に後半についてだったりするんだけど、
個人的には前半だけでも十分スゴイ映画だと思う。
不快だとか残虐だとかいう部分は置いても
とてもリアルでフレッシュでスピーディー。
今まで観たことないですよ、こんな映画。
私だけかもしれないけど
後半の展開で、むしろ安心しちゃったくらいだし。

とにかく、予想通り
ある意味エポックメイキングな作品になるんじゃないかと思う。
DVDでは本編観たあと、
長いメイキングで現実に引き戻してくれるという
親切設計らしい(?)ので、
挑戦してみるのもいいかも?覚悟決めてね!


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【映画022】ハリウッド監督学入門 [映画]

★☆☆☆☆
映画「ハリウッド監督学入門」KBCシネマ2
公式サイト

2008年/日本
監督:中田秀夫

出演:
ロイ・リー(プロデューサー)
ウォルター・パークス (監督・脚本家・プロデューサー・元ドリームワークス製作最高責任者)
ジュリアン・テュアン (中田秀夫エージェント)
ジョー・メノスキー (脚本家・プロデューサー)
一瀬隆重 (プロデューサー)
清水崇 (監督)


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「リング」「仄暗い水の底から」と
海外でも話題を呼んだ作品を送り出してきた中田秀夫監督が
海外版「リング2」の監督として経験した
ハリウッド映画製作の現場を
インタビューでまとめたドキュメンタリー。
-------------------------------------

「ハリウッド」という
独特の映画産業に切り込む
熱意溢れるドキュメンタリー

…を期待してしまったのは
ポスターでの中田監督の妙なポーズのせいかもしれんな。

というのもこのドキュメンタリー、
「切り込む」とはほど遠い
あまりにも消極的な内容。

過剰な数の人々の関わって
工業製品のように製作されるハリウッド。
そんなハリウッドでの監督業務は、
日本で映画製作を行ってきた中田監督にとって
さぞかし地に足のつかない仕事に思えたんだろうと思う。
そんな監督の
「オレの仕事(監督)っていったいナニ?」という
戸惑いは伝わってくる。

でも、一体それで中田監督が
ナニを伝えたかったのかよくわかんない。

戸惑い以上の感情が伝わってこないんだよなぁ。
例えば「こんなやり方でいい映画撮れるか!」っていう怒りとか
「こんなやり方もあるんだ!」っていう感動とか。
ハリウッドと日本の映画製作の現場の違いが
どんな風にスクリーンに反映されてるかとかがわかるわけでもなし、
インタビューにしても、自分の映画製作にかかわった
「気安く頼んだら二つ返事でOKしてくれたよ」的な人ばかりだし。
(それも含めインタビューしてる中田監督自身の熱意を感じない)
「海外の監督がハリウッドで監督するということ云々」なんていうから
人種や言葉の壁なんかに材をとったりするのかと思えばそれも特にナシだし。


単に戸惑ったまま帰ってきた監督が
「やっぱり、やり慣れた日本がいいよなぁ!」って
言ってるだけみたいな感じです。
腰を据えて撮った感がなく、
ドキュメンタリー映画というには
あまりにも呑気な内容だなあと思ってしまう。

『ロスト・イン・ラマンチャ』 『ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録』につづく、
映画をめぐるドキュメンタリーの傑作

(公式サイトより)

なんて
よくもそんなこと書いたな!って感じですよ。

大体「ジョン・ウー、アン・リー、
クリストファー・ノーラン、
ギレルモ・デル・トロ…」なんて
単にハリウッド産じゃないって共通点だけで
小指の先ほども関係ない
有名監督のネームバリューを惹句にするのやめようよ。
多分中田監督も嫌がってるよ(わからんけど)。

構成や音楽もびっくりするほどヒドい。
低予算っつっても有名監督でしょ?
交通安全協会のビデオを思い出す出来で、
これ、ほんとに劇場にかけるような作品なの?って感じです。
DVDの特典で入ってるレベル以下じゃん。
こんなのかけるならもっとB級ホラーを公開しろよ!
と思いますが、お客はこっちのほうが呼べるのかな。
そういや前回同じ劇場で同じ時間帯に観た
「永遠のこどもたち」より客入りよかったし。
なんでだよ!
(というかそういう私自身が釣られてるか)

…あれ?そんなにけなすつもりなかったのに
書いてるうちになんか腹立ってきたな(笑)。
久々に観に行った映画なのに
つまんなかったので、必要以上に毒づいちゃった。
でも1500円といつもより300円安かったはずなのに
ソンした気分になった映画でした。

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[映画019]ゴースト・ハウス [映画]

★★☆☆☆
映画「ゴースト・ハウス」CS放映分 ザ・シネマ

2007年アメリカ/カナダ
監督:オキサイド・パン、ダニー・パン
製作:サム・ライミ

クリステン・スチュワート/ジェス
ディラン・マクダーモット/ロイ
ペネロープ・アン・ミラー/デニース
ジョン・コーベット/ジョン
エヴァン・ターナー/ベン
セオドア・ターナー/ベン

-------------------------------------

失業中の父ロイ、娘との接し方がわからない母デニース、
問題を起こした娘ジェス、口のきけない幼い息子ベン。
それぞれに問題を抱えた一家が、新天地を求め、
人気のない古びた田舎の一軒家へ越してくるが、
その家にはこの世のものでないものが住み着いていた。

-------------------------------------

パン兄弟といえば、タイ産ホラー「THE EYE」で
一躍有名になった監督。
「THE EYE」は観たんだけど、
まったく覚えていない。
手塚治虫の短編か何かで似たような話があったので
それとごっちゃになっている。

全体的には日本のホラーに近い雰囲気。
(つっても日本のホラーは全然観てないから
あくまで雰囲気ですけど。)
でもねえ、なんというか
古くさくないですか、この映画。

予告でもやってた、
シーツをバサッとやると、
その中に幽霊の足がみえるシーンとか、
予告で観ると怖そうなのに
実際観ると変な効果音ついてたりして。
「・・・バン!」みたいな。

その後も怖いシーンは全部その効果音付き。
この恐がりの私が、恐いどころか驚くにも至らず

「・・・ジャーン!」
もういいよ。それは。古いよ。

とシラけるありさま。

唯一怖かったのは
スプーンに霊が移り込むとこ。
でもそれだって、なんか「キャキャキャキャ」みたいな
昆虫的な効果音がなんかしらけちゃう。

過去の惨劇がセピア色で映し出されるオープニングの時点で、
ちょっと不安になったのは杞憂じゃなかったんだなあ。
このシークエンスがあまりに怖くないので
「これは登場人物が観てる深夜のTV映画だな」と
勝手に納得しそうになったら、違った。

登場人物一家のドラマもなにも解決しないし。
家族がそれぞれイライラを募らせていく過程は
結構リアリティあって良かったんだけどな。

<以下ネタバレ>

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