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[映画029]アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜 [映画]

★★★★★
映画「アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜」ユナイテッドシネマキャナルシティ13
公式サイト
2009年/アメリカ/81分
監督:サーシャ・ガヴァシ
撮影:クリス・ソース
編集:ジェフ・レンフロー、アンドリュー・ディックラー

スティーヴ・“リップス”・クドロー(アンヴィル/ギター&ボーカル)
ロブ・ライナー(アンヴィル/ドラム)

ラーズ・ウルリッヒ(メタリカ)
レミー(モーターヘッド)
スラッシュ(ガンズ&ローゼズ)
トム・アラヤ(スレイヤー)
スコット・イアン(アンスラックス)
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「夢は追い続けるべきだ」

成功したものの口から出ると
真実味を帯びて聞こえるこの言葉も、
そうでないものが口にすると
途端に失笑の的になる。

今年は「その男、ヴァンダム」や「レスラー」みたいな
負け犬映画が続々と公開されて、
昔っから異常に負け犬話が大好物な私は
大興奮の年だった。
さらにこの映画の登場!
だけど、彼らを負け犬と呼ぶのは
ちょっと躊躇してしまう。
リップスの「夢は追い続けるべきだ」という言葉には
異様な説得力があるから。

もう50代、自慢の長髪を頂いた頭も薄くなって、
声に張りもなくなっている。
単純労働に従事しながら
一円にもならないバンドを延々と続ける男たち。
なにをやってもうまく行かない。
どっからどう見ても負け犬なのに
「絶対に成功する」という信念には揺らぎがない。

こんなに長い間、信念を貫き続ける事は
常人には出来ない。
リップスの人間性のなせる業だ。

意思が尋常じゃなく強い、とかいったことだけでなく、
周りの心を動かす人間的説得力みたいなものを持っている。
たった80分、スクリーンを通して観ていただけで
どうしょうもなくリップスが好きになるんだから
まわりにいる人はどんだけだろう。
繊細で理知的にも見えるロブが
いつまでもこんなことを続けているのも、
奥さんやお姉さんが支え続けるのも、
リップスのため、というよりは
リップスの持つ説得力に我知らず突き動かされてるに違いない。

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