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[本083]ひとはなぜ服を着るのか/鷲田 清一 [エッセイ]

★★★★★
ひとはなぜ服を着るのか/鷲田 清一



ひとはなぜ服を着るのか (NHKライブラリー (96))

ひとはなぜ服を着るのか (NHKライブラリー (96))

  • 作者: 鷲田 清一
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本



旦那さんのお父さんの蔵書より我が家に流れ着いた本の中の一冊。

とっても面白い。
ファッションというのはすっごく表層的に見られがちだと思う。
という言葉はどこかで聞いた。
衣服は社会的皮膚なんだな。
という言葉もどこかで聞いた。
既にそれについて語られる言葉自体が表層化している気もする。

この本はそこからもう一歩、もう一歩と深く踏み込んでいって
新しい解釈のヒントを与えてくれる。

ファッションは自分を表現するツールだと考えてる時点で
表層的だったのかと気づかされる。
ファッションはツールである以前に肉そのもの、
身体の一部である、という考え方を
すごくわかりやすく説明してある。
しかも読みやすい。

いつのまにか社会に息づき、
いつのまにか社会から忌避される
「流行」についての話も面白いです。

いわゆる「ファッション」についてというよりも
「人間」そのものと社会の関係性を紐解く本、
という感じでファッションに興味ない人にもおすすめです。
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[本040]ナゴム、ホラー・ライフ 怖い映画のススメ/綾辻行人×牧野修 [エッセイ]

★★★★☆
ナゴム、ホラー・ライフ 怖い映画のススメ/綾辻行人×牧野修


ナゴム、ホラーライフ 怖い映画のススメ (幽ブックス)

ナゴム、ホラーライフ 怖い映画のススメ (幽ブックス)

  • 作者: 綾辻行人、牧野修
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ホラー映画を観るとき
「怖さ」や「リアリティ」よりも
「愛情」と「ユーモア」を価値基準にしてしまう。

もちろんホラーだから、
怖くて真に迫っているのは素晴らしいことなんだけど、
そうじゃなくてもあんまり気にならない。
むしろ作ってる人達が
このジャンルに誇りと情熱、
つまり愛情を抱いているかどうかが気になる。

 決して譲れないぜ この美学
 ナニモノにも媚びず 己を磨く

その溢れる愛情から迸るアイデアの具現化がみたい。
金がなくてもやりたいことがあって作ってるという思いが
伝わってくる映画がみたい。

まあ、別にホラーに限らず
ジャンルフリーでそういうのに惹かれます。
だからテキトーさの透けて見える映画は
それだけでなんか冷めてしまう。

ちょっと脱線しましたが、
この「ナゴム、ホラーライフ」とは
図書館の棚で出会いました。
ナゴムは「和む」です。ケラとは関係ありません。

これがまさに、愛情とユーモアを求める視点で
ホラー映画を観ようじゃないかという企画の本。

作家のお二人がキャッチボール形式で
ホラー映画についてつらつら書いたリレーコラムで、
「ホラーをみて和むという視点でホラーを観たら楽しいよ」
という当初の提案は半ばほったらかし気味だけど、
同じ嗜好を持つ人には
今までになかったホラーガイドブックとしても
使えるんじゃなかろうかと思います。

今までになかった、というのは
ジャンル映画だけに、
ホラー映画についての本っていうのは
どーしても若干マニアックなんですよ。
もちろん読み応えあって面白いんだけど、
日々借りるDVDのためのガイドとしてはいまいち使えない。
だって紹介されてる作品がレンタルに置いてないんだもの。
かといって、一般向けに出てる
「この映画がスゴイ!」みたいなのだと
今度は視点が自分の興味とズレてしまうし、
あまりにも有名な作品ばかりでつまんない。

その点この本は、
今すぐレンタルで借りられる作品がたくさん紹介されてて、
しかも、チョイス基準が自分と近いから信用できる。
割と観てる作品もかぶってはいるけど、
(だから信頼も倍増なんだけど)
今後、まだ観てないのをつぶしてみようかなーと思ってます。

ちなみにとりあえず大プッシュされてた
「スケルトンキー」観たらやっぱ間違いなかったし。

ホラー映画好きな方、是非ご一読を!




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[本009]ぼけナース2/小林光恵 [エッセイ]

★★☆☆☆
小林光恵「ぼけナース2」


ぼけナース〈2〉新米看護婦物語

ぼけナース〈2〉新米看護婦物語

  • 作者: 小林 光恵
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本




除籍図書コーナーから持ってきた本。
看護婦の友人が多いのだが、病院の話ってのは結構興味をそそられる。
いたってフツーの女性である彼女たちから飛び出す専門用語も面白いし、
看護婦には独特の世界があると思う。
そういや観月ありさ主演の看護婦ドラマなんかも昔やってたような。
人気があったのかどうか知らんが、ドラマになるのはわかる気がする。

この本の著者は「おたんこナース」というマンガの
原案と取材を担当している人とのこと。
実体験を語るエッセイを期待していたんだが、小説だった…。
まあ小説と言っても、エピソード毎に(多分マンガの原作風に)
なってて、エッセイ風ではあるんだけど、
セリフや行動、人物像など、
いかにもな作り物らしさを最も苦手とする私には残念だった。
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