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[本040]ナゴム、ホラー・ライフ 怖い映画のススメ/綾辻行人×牧野修 [エッセイ]

★★★★☆
ナゴム、ホラー・ライフ 怖い映画のススメ/綾辻行人×牧野修


ナゴム、ホラーライフ 怖い映画のススメ (幽ブックス)

ナゴム、ホラーライフ 怖い映画のススメ (幽ブックス)

  • 作者: 綾辻行人、牧野修
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ホラー映画を観るとき
「怖さ」や「リアリティ」よりも
「愛情」と「ユーモア」を価値基準にしてしまう。

もちろんホラーだから、
怖くて真に迫っているのは素晴らしいことなんだけど、
そうじゃなくてもあんまり気にならない。
むしろ作ってる人達が
このジャンルに誇りと情熱、
つまり愛情を抱いているかどうかが気になる。

 決して譲れないぜ この美学
 ナニモノにも媚びず 己を磨く

その溢れる愛情から迸るアイデアの具現化がみたい。
金がなくてもやりたいことがあって作ってるという思いが
伝わってくる映画がみたい。

まあ、別にホラーに限らず
ジャンルフリーでそういうのに惹かれます。
だからテキトーさの透けて見える映画は
それだけでなんか冷めてしまう。

ちょっと脱線しましたが、
この「ナゴム、ホラーライフ」とは
図書館の棚で出会いました。
ナゴムは「和む」です。ケラとは関係ありません。

これがまさに、愛情とユーモアを求める視点で
ホラー映画を観ようじゃないかという企画の本。

作家のお二人がキャッチボール形式で
ホラー映画についてつらつら書いたリレーコラムで、
「ホラーをみて和むという視点でホラーを観たら楽しいよ」
という当初の提案は半ばほったらかし気味だけど、
同じ嗜好を持つ人には
今までになかったホラーガイドブックとしても
使えるんじゃなかろうかと思います。

今までになかった、というのは
ジャンル映画だけに、
ホラー映画についての本っていうのは
どーしても若干マニアックなんですよ。
もちろん読み応えあって面白いんだけど、
日々借りるDVDのためのガイドとしてはいまいち使えない。
だって紹介されてる作品がレンタルに置いてないんだもの。
かといって、一般向けに出てる
「この映画がスゴイ!」みたいなのだと
今度は視点が自分の興味とズレてしまうし、
あまりにも有名な作品ばかりでつまんない。

その点この本は、
今すぐレンタルで借りられる作品がたくさん紹介されてて、
しかも、チョイス基準が自分と近いから信用できる。
割と観てる作品もかぶってはいるけど、
(だから信頼も倍増なんだけど)
今後、まだ観てないのをつぶしてみようかなーと思ってます。

ちなみにとりあえず大プッシュされてた
「スケルトンキー」観たらやっぱ間違いなかったし。

ホラー映画好きな方、是非ご一読を!




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